RC造の注文住宅の特徴とメリット・デメリット、岡山市でRC造の建築ができる注文住宅会社の紹介を掲載しています。
RC工法とは一般的にいわれる「鉄筋コンクリート造」のことです。コンクリートを鉄筋で補強したものを構造材として建築を行う工法で、圧縮の力に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋の両方の長所を併せ持った強い構造が特徴です。コンクリートがアルカリ性の性質を持っているため、鉄筋が酸化によって劣化することを防ぐ働きもあります。
ただ、建築費用が木造住宅や鉄骨造住宅に比べると高額になりやすいため、一般住宅としての需要は必ずしも多いとは言えません。
RC工法の基本構造は、鉄筋コンクリートのパネルによる6面体のモノコック構造です。そのため外力が建物の面全体に分散されるので、高い耐震強度が実現できます。
RC工法の住宅では圧縮に強いコンクリートと引っ張りに強い鉄筋が相互に強度を補完し合うため、他の工法の住宅と比較すると非常に耐久性に優れています。
コンクリートによる構造躯体には隙間がなく気密性が高いため、断熱材の併用で冷暖房効率が格段にアップ。省エネ効果が期待できます。
コンクリートは不燃材料なので、RC工法の住宅は基本的に家全体が耐火構造だと言えます。
コンクリートは遮音性能が高く、180mm厚のコンクリートでは透過損失-50db以上の性能があります。屋外が70dbの騒音のときも、屋内には深夜の静けさを感じさせる20dbしか音が透過してこないことになります。
RC工法では大空間の設計が容易です。3階建て住宅なら1階を店舗にすることもできます。
RC工法の最大のデメリットは建築費用が高額になることです。耐震・耐火性能が優れているためRC工法を希望する人も増えていますが、費用の問題で諦める人も少なくないようです。
高額でも耐震・耐火性能をとるか、耐震・耐火性能がナンバー2でも鉄骨造の住宅にして余裕ができた分を家具などの購入に向けるか、充分に考慮して決断するべきでしょう。
RC工法の住宅はコンクリートと鉄筋を使うため、重量が非常に重くなります。地盤によってはRC工法が選択できないのも、そのためです。地盤改良によってRC工法の建築が可能になる場合もありますが、地盤改良の工事費用が建築費用とは別に掛かってしまいます。
高気密の空間ができるため、適切な換気システムを導入しないと結露が生じやすくなります。24時間換気システムを導入することで、結露の問題は解決可能です。
UA値とは、家の断熱性能を表す数字です。値が低いほど、家の中の熱が外に逃げにくくなります。つまり、冬は暖かく、夏は涼しい家になります。
C値とは、家の隙間の少なさを表す数字です。値が低いほど、家の中に隙間が少なく、外から風が入りにくくなります。つまり、冷暖房が効きやすくて、快適な家になります。
Ua値やC値が0.1違う場合、年間の冷暖房費に約3~5%程度の差が生じると言われています。数値が0.1高い場合、年間の冷暖房費が15万円の家庭では、約4,500円~7,500円の追加費用が発生し、室温については1~2度程度の差が生じると言われています。
また、地域の特性上高い住宅性能が求められる北海道では、UA値0.46が基準(省エネ基準)とされており、この数値より低い場合は、東北地方や北海道などの寒冷地にも適合できるほどの住宅性能を持っているといえるでしょう。
参考:国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html)
【選定基準】
「岡山 注文住宅」とGoogle検索し、表示された上位50サイトの中で注文住宅会社は31件でした。(2024年4月調査時点)
31社から、上物価格を「1000万円台の家」「2000万円台の家」「3000万円台の家」で分け、住宅性能(耐震性能3等級以上、Ua値、C値)を明記している中で価格帯別に最も坪単価が安い注文住宅メーカーを選出しました。アイム・コラボレーションの坪単価は「SUUMO」(https://suumo.jp/chumon/tn_okayama/rn_imc/?ichiranIdx=3)、SANKOの坪単価はステップハウス(https://www.stephouse.jp/company/view/172/profile/)の情報を参考にしています。
【参考上物価格】
岡山県の平均一戸建ての広さが約36坪。(参照元:株式会社ヘルシーホーム https://www.healthy-home.co.jp/column/251/ ※情報は2018年10月時点)。これに各社の坪単価をかけて参考上物価格を算出しました。