注文住宅の満足度を大きく左右するのが「オプション設備」の選び方です。「あれもこれも」と欲張ると予算オーバーになりますが、ケチりすぎると後で「つけておけば良かった」と後悔することになってしまいます。
ここでは、岡山県の気候(日照時間・黄砂)やライフスタイル(車社会・共働き)といった地域特性を踏まえ、導入効果が高い「高コスパ」なオプション設備を厳選して紹介します。
岡山で建てるなら、他県よりも優先順位を上げて検討すべき設備があります。
「晴れの国」岡山県は、全国トップクラスの日照時間を誇ります。電気代が高騰している現在、岡山で戸建てを建てるなら「太陽光パネル」は最も恩恵を受けやすい設備と言えます。
初期費用はかかりますが、自家消費による電気代削減効果が大きく、災害時の非常用電源(※)としても役立つため、予算が許す限り導入を推奨します。
※停電時に電気を使うには、パワーコンディショナの「自立運転機能」への切り替えが必要です(使用できる電力には上限があります)。
岡山・瀬戸内エリアは、春先の「黄砂」や「PM2.5」の飛来が気になる季節があります。そこで需要が高いのが、天井昇降式の物干し(ホスクリーン等)やガス衣類乾燥機です。特に共働き世帯にとっては、天候や飛来物を気にせず洗濯が完結する設備は、家事の負担を劇的に減らしてくれます。
車移動が生活の中心となる岡山では、将来的に電気自動車(EV)への乗り換えを検討する家庭も少なくありません。後から充電設備を設置する場合、配線のために壁に穴を開けたり、分電盤の工事が必要になったりと、手間や費用がかかることがあります。
新築時に「専用回路(200V推奨)」をあらかじめ引いておけば、比較的低コストでスマートに対応できます。「今はガソリン車だから」と考えず、将来を見据えた先行投資として検討しておくとよいでしょう。
標準仕様の「浅型」食洗機では、フライパンや大皿が入らず、結局手洗いすることになりがちです。オプションで「深型」に変更するか、洗浄力の高い海外製食洗機を導入することで、食器洗いの手間を最小限に抑えられます。
ハンバーグをこねた手や泡のついた手でも、センサーにかざすだけで水が出せます。水栓の根元に水垂れしにくく、掃除の手間も減るため、キッチンオプションの中でも特に採用率が高い設備です。
買い物帰りや子どもを抱っこして両手が塞がっている場合でも、ボタンを押すだけ、または近づくだけで解錠できます。車のキーレスエントリーと同じ感覚で操作できるため、日常的な使い勝手の良さが魅力です。スマホで施錠状況を確認できるタイプであれば、防犯面でも安心感が高まります。
実は、メーカーによって「標準」のレベルは全く違います。
大手ハウスメーカーではオプション扱いになる「電動シャッター」や「樹脂サッシ」が、地元の工務店では標準仕様に含まれていることもよくあります。
見積もりを比較する際は、総額だけでなく「どこまでが標準で、何がオプションか?」という仕様リスト(見積条件書)を必ず確認しましょう。
予算オーバーになった時は、優先順位をつけましょう。基準は、「後から工事ができるかどうか」です。
建物本体のオプションにお金をかけすぎた結果、外構(カーポートやフェンス)の予算が不足してしまうのは、よくある失敗の一つです。特に岡山では、カーポートは実用性の高い設備といえるでしょう。建物本体だけでなく、外構も含めたトータル予算の中でオプションを検討することが重要です。
なお、ハウスメーカーによっては、建物本体工事と外構工事の契約(予算枠)が分けられており、外構工事については提携業者の紹介のみとなる場合があります。外構工事が付帯工事や別途工事として扱われるケースでは、建物本体のオプションとは区別して検討する必要がある点にも注意しましょう。
モデルハウス等の豪華な設備を見るとつい欲しくなりますが、使わなければ意味がありません。「岡山での暮らし(暑さ対策・車移動・黄砂)」と「自分たちの家事スタイル」を想像し、本当に必要なものだけを賢く選びましょう。
引⽤元:アイム・コラボレーション(https://im-c.jp/)
引⽤元:SPECIALABO(https://specialabo.co.jp/)
引⽤元:SANKO(https://www.sankohousing.co.jp/
UA値とは、家の断熱性能を表す数字です。値が低いほど、家の中の熱が外に逃げにくくなります。つまり、冬は暖かく、夏は涼しい家になります。
C値とは、家の隙間の少なさを表す数字です。値が低いほど、家の中に隙間が少なく、外から風が入りにくくなります。つまり、冷暖房が効きやすくて、快適な家になります。
Ua値やC値が0.1違う場合、年間の冷暖房費に約3~5%程度の差が生じると言われています。数値が0.1高い場合、年間の冷暖房費が15万円の家庭では、約4,500円~7,500円の追加費用が発生し、室温については1~2度程度の差が生じると言われています。
また、地域の特性上高い住宅性能が求められる北海道では、UA値0.46が基準(省エネ基準)とされており、この数値より低い場合は、東北地方や北海道などの寒冷地にも適合できるほどの住宅性能を持っているといえるでしょう。
参考:国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html)
【選定基準】
「岡山 注文住宅」とGoogle検索し、表示された上位50サイトの中で注文住宅会社は31件でした。(2024年4月調査時点)
31社から、上物価格を「1000万円台の家」「2000万円台の家」「3000万円台の家」で分け、住宅性能(耐震性能3等級以上、Ua値、C値)を明記している中で価格帯別に最も坪単価が安い注文住宅メーカーを選出しました。アイム・コラボレーションの坪単価は「SUUMO」(https://suumo.jp/chumon/tn_okayama/rn_imc/?ichiranIdx=3)、SANKOの坪単価はステップハウス(https://www.stephouse.jp/company/view/172/profile/)の情報を参考にしています。
【参考上物価格】
岡山県の平均一戸建ての広さが約36坪。(参照元:株式会社ヘルシーホーム https://www.healthy-home.co.jp/column/251/ ※情報は2018年10月時点)。これに各社の坪単価をかけて参考上物価格を算出しました。