注文住宅の間取りを決める手順と、設計士に図面を描いてもらうときに必要なポイントをまとめました。
注文住宅の醍醐味は、間取りを自由に決められる「自由設計」にあります。しかし「自由に」と言われても何から手を付けて良いか解らないのが普通ではないでしょうか。
「方眼紙を使って1cmを1mとして縮図を描くと間取りを決めやすい」というやり方もあります。しかし、その方法の場合、間取り図には壁の厚みを考慮しなければならず、一般人にはなかなか難しい作業です。やはり図面はプロにまかせて、希望をできるだけ明確に伝えることに専念した方が良いでしょう。
間取りを決める手順としては「希望を明確に伝える」「設計士に図面を描いてもらう」「図面を見ながら変更の希望を伝える」ということを繰り返して、少しずつ理想の間取りに近づけていく方法が良いでしょう。
希望をもとに設計士が描いてくれた図面をコピーして、部屋部分、階段、玄関をバラバラに切り離してパズルのように並べ替えながら考える方法も有効なようです。
注文住宅の間取りを決めるためには「どんな家に住みたいか」を明確に設計士に伝えることが大切です。具体的な設計図を描くためにはどんな希望を知りたいのか、設計士の立場から間取り決めの重要なポイントを考えてみましょう。
以上のことを決めるだけでも、理想の間取りが少し明確なイメージとして頭の中に浮かび上がってくるのではないでしょうか。
ひとつ注意しなければいけないのは、注文住宅だからといって必ずしも完全自由設計とは限らないということです。特に大手のハウスメーカーなどでは或る程度の選択はできるものの使用する住宅設備が決まってしまっているため、大きな変更はできないのが実情です。
また建築工法によっても強度の関係などで、自由な間取りができないことがあります。本当に世界で一つの自分で考えた間取りの家を実現したいと考えるなら、まず最初に「完全自由設計」が可能かを注文建築会社に確認することが必要でしょう。
子ども部屋が必要になる年齢は10歳あたりから。それまでは汎用性を高め、仕切りは作らないで広い1つの部屋としておくのがオススメです。可動式のクローゼットや収納で間仕切りを作り半個室とするのも手ですが、プライバシー意識が芽生える頃には個室を確保してあげましょう。
部屋の面積は子ども1人に対し6畳ほどのスペースが目安ですが、将来のお子さんの人数を想像し、出入口やコンセントの数と配置を考えて設計するのが大切です。失敗しないコツをまとめると子どもの成長とともに可動性がある部屋づくりをし、巣立つ日のことも考えて自由自在に間取りを組み替えられるようにしておきましょう。
最近は「頭のいい子ほどリビングで勉強している」という説が受け、リビングの中に部屋を作るケースが人気です。しかし、子どもの物が溢れるとごちゃごちゃ感が出ていつまでも片付かない…というストレスを溜めがちに。リビングにキッズスペースを確保する場合にも、いくつかのポイントがあります。
リビングで子どもが自由に遊ぶスペースを確保するために、家具は動かしやすいものにしましょう。お絵描きをしたり宿題をしたり机に座って作業することも多いので、家族全員がそれぞれ好きな作業をしてもストレスがないよう作業スペースは広めにとりましょう。
よく使うおもちゃや絵本などの収納スペースは、子どもの目線に合わせ手が届く低い位置に配置。自主的に片づけができるようにもなり、オススメです。また、リビングの一角を小上がりにしてキッズスペースにするのも手。ご飯の支度のときも子どもに目が届くので安心です。それぞれのライフスタイルに合わせて、リビングと子ども部屋を快適に作ることができます。不安であればインテリアコーディネーターの方や、工務店の女性スタッフに聞いてみるのもよいかもしれません。
UA値とは、家の断熱性能を表す数字です。値が低いほど、家の中の熱が外に逃げにくくなります。つまり、冬は暖かく、夏は涼しい家になります。
C値とは、家の隙間の少なさを表す数字です。値が低いほど、家の中に隙間が少なく、外から風が入りにくくなります。つまり、冷暖房が効きやすくて、快適な家になります。
Ua値やC値が0.1違う場合、年間の冷暖房費に約3~5%程度の差が生じると言われています。数値が0.1高い場合、年間の冷暖房費が15万円の家庭では、約4,500円~7,500円の追加費用が発生し、室温については1~2度程度の差が生じると言われています。
また、地域の特性上高い住宅性能が求められる北海道では、UA値0.46が基準(省エネ基準)とされており、この数値より低い場合は、東北地方や北海道などの寒冷地にも適合できるほどの住宅性能を持っているといえるでしょう。
参考:国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html)
【選定基準】
「岡山 注文住宅」とGoogle検索し、表示された上位50サイトの中で注文住宅会社は31件でした。(2024年4月調査時点)
31社から、上物価格を「1000万円台の家」「2000万円台の家」「3000万円台の家」で分け、住宅性能(耐震性能3等級以上、Ua値、C値)を明記している中で価格帯別に最も坪単価が安い注文住宅メーカーを選出しました。アイム・コラボレーションの坪単価は「SUUMO」(https://suumo.jp/chumon/tn_okayama/rn_imc/?ichiranIdx=3)、SANKOの坪単価はステップハウス(https://www.stephouse.jp/company/view/172/profile/)の情報を参考にしています。
【参考上物価格】
岡山県の平均一戸建ての広さが約36坪。(参照元:株式会社ヘルシーホーム https://www.healthy-home.co.jp/column/251/ ※情報は2018年10月時点)。これに各社の坪単価をかけて参考上物価格を算出しました。