「岡山市内で、学校が近くて、日当たりが良くて、安い土地はないかな?」と注文住宅を検討し始めた方の多くが、まず土地探しで壁にぶつかります。特に平野部が少ない地域や、人気の学区(京山・津島エリアなど)では、良い土地はネットに出る前に売れてしまうことも珍しくありません。
また、岡山県特有の事情として「干拓地(軟弱地盤)」や「用水路」の問題も無視できません。ここでは、岡山で後悔しない土地選びをするために知っておきたい、地元ならではのチェックポイントを解説します。
土地を選ぶあたり、広さや価格だけでなく、以下のポイントを必ず現地で確認しましょう。
岡山県南部(かつての干拓地エリア)は、地盤が軟弱なケースが多く、家を建てる前に「地盤改良工事」が必要になることが一般的です。
土地代が安くても、改良工事に100万円〜200万円かかってしまっては予算オーバーの原因になります。「このエリアは地盤改良が必要ですか?」と、土地契約の前に必ず工務店や不動産会社に確認を取りましょう。
結論から言うと、「施工会社(工務店)を先に、あるいは同時に」決めるのが鉄則です。
注文住宅を建てる際には、住宅ローンを組んで建てる流れが一般的ですが、土地だけの融資を受けることは難しく、土地を決めてから短期間で施工会社を決めなければローンが組めないという「つなぎ融資」のルールがあるからです。
また、岡山で多い「変形地」や「狭小地」の場合、素人目には「家が建てにくそう」に見えても、設計力のある工務店なら素晴らしいプランを提案できることがあります。土地の良し悪しを判断してもらうためにも、早めにパートナーとなる工務店を見つけておくことが成功への近道です。
岡山の地域密着型工務店の中には、不動産業者には出回っていない「未公開の土地情報」や、自社で造成した「建築条件付き土地」を持っている会社が多くあります。
施工会社に土地探しから依頼することで、「土地+建物」の総予算をコントロールしやすくなり、「土地にお金をかけすぎて建物がショボくなってしまった」という失敗を防げます。
理想の土地を探すためには、どのようなポイントを抑えておくと良いのでしょうか。土地を購入したものの予算オーバーになったり、希望の建物が建てられなかったり、と後悔しないようにしっかり確認をしておきましょう。
まず決めるべきことが土地にかけることのできる予算です。家づくり全体を含めた予算から差し引いた、土地の予算をきちんと計算しておきましょう。
注意しなければならないのが、土地代以外にかかる費用。不動産会社への仲介手数料、水道分担金(岡山市などはエリアによって異なります)、そして前述の地盤改良費などです。
「駅近」「南向き」「50坪以上」「人気学区」…全ての条件を満たす土地は、岡山でも滅多に出ませんし、あっても非常に高額です。
「車通勤だから駅からの距離は妥協できる」「2階リビングにするなら日当たりはカバーできる」など、工務店と相談しながら条件を整理していきましょう。特に岡山市内の人気エリアで探す場合は、60点〜70点の土地が出たら即決するくらいのスピード感が求められます。
理想の注文住宅を建てる土地探しには、やはり施工会社の協力がベストです。希望する建物に合う土地を一緒に探してもらうことで、土地探しにおける失敗を防ぐことができます。
当サイトで紹介している工務店の中にも、土地探しから親身にサポートしてくれる会社がたくさんあります。まずは「土地がない状態」でも相談に行き、プロの視点でエリアのアドバイスをもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。
引⽤元:アイム・コラボレーション(https://im-c.jp/)
引⽤元:SPECIALABO(https://specialabo.co.jp/)
引⽤元:SANKO(https://www.sankohousing.co.jp/
UA値とは、家の断熱性能を表す数字です。値が低いほど、家の中の熱が外に逃げにくくなります。つまり、冬は暖かく、夏は涼しい家になります。
C値とは、家の隙間の少なさを表す数字です。値が低いほど、家の中に隙間が少なく、外から風が入りにくくなります。つまり、冷暖房が効きやすくて、快適な家になります。
Ua値やC値が0.1違う場合、年間の冷暖房費に約3~5%程度の差が生じると言われています。数値が0.1高い場合、年間の冷暖房費が15万円の家庭では、約4,500円~7,500円の追加費用が発生し、室温については1~2度程度の差が生じると言われています。
また、地域の特性上高い住宅性能が求められる北海道では、UA値0.46が基準(省エネ基準)とされており、この数値より低い場合は、東北地方や北海道などの寒冷地にも適合できるほどの住宅性能を持っているといえるでしょう。
参考:国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/shoene-label/insulation.html)
【選定基準】
「岡山 注文住宅」とGoogle検索し、表示された上位50サイトの中で注文住宅会社は31件でした。(2024年4月調査時点)
31社から、上物価格を「1000万円台の家」「2000万円台の家」「3000万円台の家」で分け、住宅性能(耐震性能3等級以上、Ua値、C値)を明記している中で価格帯別に最も坪単価が安い注文住宅メーカーを選出しました。アイム・コラボレーションの坪単価は「SUUMO」(https://suumo.jp/chumon/tn_okayama/rn_imc/?ichiranIdx=3)、SANKOの坪単価はステップハウス(https://www.stephouse.jp/company/view/172/profile/)の情報を参考にしています。
【参考上物価格】
岡山県の平均一戸建ての広さが約36坪。(参照元:株式会社ヘルシーホーム https://www.healthy-home.co.jp/column/251/ ※情報は2018年10月時点)。これに各社の坪単価をかけて参考上物価格を算出しました。